メディシノバってナスダック上場してるから米国かと思ってたら日本やんね

メディシノバはアメリカのカリフォルニア州に本社を置く創薬ベンチャーで、日本ではジャスダック市場(外国部)、アメリカではナスダックの両市場に上場している。難病など一定以上の市場規模が見込める分野で新薬の開発を進める企業として注目を集めており、岩城裕一社長兼CEOは業界の情報にも精通している。
同社はここにきてALS(筋萎縮性側索硬化症)、「進行型多発性硬化症」などの難病分野で臨床試験が大詰めを迎えつつある

 


9日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャーのメディシノバ<4875>が大幅に反発し、ストップ高となっている。新型コロナウイルス感染症を原因とする急性呼吸不全(ARDS)の対応薬を開発しており、米エール大学と共同で臨床試験を実施すると発表。これを材料に短期売買の個人投資家らが物色したもよう。

メディシノバはストップ高である前日比214円(61.85%)高の560円まで買われ、同水準で買い気配となっている。

メディシノバは8日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症を原因とするARDSを対象に、開発中の薬剤「MN-166(イブジラスト)」の臨床試験を米エール大学と共同で実施すると発表した。

この臨床試験は、エール大の先端治療グループ(Advanced Therapies Group)の研究として実施されるという。

ARDSは、血液中の酸素レベルの低下を引き起こす重篤な肺機能不全の一種。肺から吸い込む空気中の酸素を血液中に取り込むことができず、患者は低酸素状態に陥る。感染症はARDSの最も一般的な危険因子とされる。

米ナスダック市場にも上場するメディシノバについて、東京証券取引所はこの日、ナスダックにおける直近の値段を円換算した値が、8日に設定した基準値段と大幅にかい離したため、基準値段を変更。基準値段の480円に対し、値幅の上限は560円、下限は400円となる。

メディシノバ<MNOV>は8日の米株市場で大幅に上昇した。終値は1.21ドル(37.81%)高の4.41ドル。

メディシノバは米カリフォルニア州に本社を置く。2005年2月に大証ヘラクレス(現・ジャスダック)に上場した